ブニュエルのミューズは、もしかしたらドヌーヴの印象が強い方が多いのではと思うが、ブニュエルが小間使いの日記で推していたのはシルヴィア・ピナル、メキシコ映画の黄金時代を支えていた女優、彼女こそがやはりミューズなのではと思える。ブニュエルの最初のフランス映画である小間使いの日記は結局のところプロデューサーの意向でモローになっちゃったけれど、ピナルはブニュエルのビリディアナ、皆殺しの天使、砂漠のシモンで国際的には認知される存在とはなることはできたようである。フェリーニに関してはやはり桑田佳祐にはハラ坊であるようにマシーナであることは当然であるが、甘い生活のアニタ・エグバーグの鮮烈さはたが為にも鐘がなる。タランティーノが作品でジェーン・マンスフィールドは言及しても彼女の言及はなかったように、ハリウッドのミューズにはなりえなかったかもしれないが、映画のミューズになりえたこと、甘い生活だけでじゅうぶんにご理解いただけるはずである。
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