レインマンおもしろかった。レヴィンソンらしく乾いたプラスティックな感覚、しかしそれがゆえにラスヴェガスのネオンに照らされる兄弟のダンスはアメリカンにノスタルジックする。ランボルギーニのリフトのエスタブリッシュショット、カーディラーの起業家、騙しても利用しても生き抜こうとするアメリカンなキャピタリズムにどっぷり浸かっている。愛を知らずコミュニケーションできない弟は兄との珍道中、家族を知っていく。はっきりしない造形に愛が在る。モーテルでの火傷の記憶、兄の、そして父の絆をやんわりしたはっきりしない造形において感じられる。次のドライヴのシークエンス、写真を撮るレインマン。それまでアメリカの像は表されていたが記憶に残らず過ぎ去っていた。そこからははっきり細部までもアメリカが伝われ切り取られていく。兄のイノセンスが彼の心をムーヴさせるのではなく、兄の存在が次第と彼に伝わりムーヴさせる。彼はコミュニケーションをとっている。このロード・ムーヴィーはそうしたムーヴを捉えている。
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