ティエンアンメン事件と同じ年に起こった1989年の壁の崩壊がもたらしたメリットで一番なのは、アートの大手の買い手がロシアにも中国にも裏取引に広がったことなのかな。資本主義の搾取の第一章である。誰が買ったかは分からないけれど91年、ジェフクーンズのMJ&バブルスくんが560万ドルで落札され、同年にデミアンハーストの初個展が開催される。陳腐をキーワードにしたサブライムが幕を開くサプライズサプライズ(やがてサブプライムにも結実するだろう)。アメリカのローンレンジャーたちはウィリアムテル序曲が鳴り響くなかフロンティアを駆け巡り、それはやがてリバタリアニズムへと結実するも、クリントンは若さを武器にその神話を現前させ、小さな政府はステイタス的消費を推し進める。ステイタス的消費は記号的文化を加速させ、グローバリゼーションは示唆するという情緒を消し去り、不在の現前をスペクタクルにナイトメアさせる。進歩とカタストロフィの第二章である。後戻りできない時代に、バック・トゥ・ザ・ネイチャーという言葉で目くらましさせ、ビーガンも狩人もオーディナリーピーポー同様にステイタスはさらに煽られる。トゥルーマンショーにファイトクラブにタイタニックにフォレストガンプ。ER緊急致命室、オペ開始!左手にプラスティックナイフ、右手にプラスティックフォーク、テレビディナーで視聴覚するものもまたエックスファイル。たどりつけばアラスカにビバリーヒルズ高校生白書にメルローズプレイスにパワーレンジャー。
ツインピークスもパルプフィクションもワイルドアットハートもそんな時代の記号に符合する。連綿と受け継がれるエクスタシーはヴァイオレンスとエロスによって構成されKissKissBangBang、ノスタルジアもイメージとしてのそれであり、ホッパーもマリリンもミッキースピレインもローンレンジャーたちを癒す悪夢として立ち現れる。イマージュであるヒトもモノも等価に表され、現実はリアル〜〜にプラスティックサージェリー。インディアン嘘つかない、白人嘘つく、by Tonto アメリカンドリーム、鼻からギューニュー。
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