きみの鳥はうたえるおもしろかった。次第と音が聴こえてくる。染谷が帰ってくるとき石橋のショット、フレームの外にいる染谷の様子が感じられる頃から音に意識がいく。染谷と石橋の様子を見るときのキツネ目がさらに目じりがあがってジェラスるような表情の柄本、音に意識がいく。コンビニに流れる音や雨の音、夜のクルマの音、そうした街の音が息衝く。クラブでサウンドを聴く染谷と石橋からカメラアイが引かれ、オペレートするDJが表されるけど、反応は意図されたものとして表されているんだろうな。
息衝くヒトの音が敏感になる。エスタブリッシュされる、あれは函館なのかな、ヒカリある夜景、あそこにヒトが息衝いていることが表されているのかな、と中盤で思えてくる。感性、というより感受性が描かれる。萩原もふくめた四人が絡み合うとき音は薄れ、動きに関心がいく。でも、音はずっと在る。ビリヤードもよく出てくるけれど、台で動く球のようなヒトたち、でも当たることなく動いている球(でも実は当たりあってるのかな)のような流れ。ラストにカウントする柄本。音は初盤の数をカウントする柄本のアウト・オブ・フレームにやってくる石橋のときからずっとあったんだ。ラストショット、音がフェイドアウト、石橋の表情を捉える。
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