『手紙は憶えている』
アトムエゴヤン、パッとイメージするものはと、時空間の絡み合い、サスペンス心理劇、男女の心のもつれあい、だろうか。この作品には男女の心のもつれあいはなく、男たちの心のもつれあいなセンスである。アトムエゴヤンが全盛期の作品は脚本をやっていたけれど、この作品は別な人のようで、シナリオは受賞したようだが、意外な結末的に、蒼井優的に言えば、お見事〜となるけど、でも、これみよがし的な感じもしてしまう。認知症は最近の記憶は忘れてしまっても過去の記憶はリメンバーしていると思うが、症状が進行するとこうもなるのかな、となるも、それならあんな長距離、いくら移動手段を手配していても無理なのではとなる。メッセとしては曖昧になる戦争の記憶というこの現在において、その危機感が発せられているように、記憶を綴る作家エゴヤンのこの作品には思える。息子さん演じるのはミッションインポッシブルの胡散臭い上司などいろんな作品で胡散臭い役を演じるあのヒトで、ナチな息子はブレーキングバッドのあの義弟か、と思ったらそうであった。マーティンランドーもクリストファープラマーもいい味出していた。
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