mixiユーザー(id:2566286)

2021年02月03日22:45

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コックと泥棒、その妻と愛人

コックと泥棒、その妻と愛人おもしろかった。アンリーはイートドリンクマンウーマンのアイデアをこの作品から頂いたのだろうか。食欲と性欲は自然の欲求。それまでの綱引き合戦も数遊びも言葉遊びも消えてグリーナウェイ、男女のラヴを支柱に持ってくることでドラマ性を、人間の存在感を高めている。威厳ありつつも薄汚さ卑怯さを表すガンボン、愛嬌ありつつも人のプライドをズタズタにする所作でオーディセンスから彼に向けた憎悪を引き出させ、ミレンやハワードといったステージでも存在感あるアクターとアンサンブル。ヒューマンという存在感は自ずと高まる。ラッセルコックスグリーナウェイはそのつむじ曲がり、反権威というよりは反イデオロギー、時代やエスタブリッシュメントを逆撫でさせる。されどグリーナウェイは画家らしく、人が生きる時代の儚さを描ききる。生と死の現前をそのあるがままを彼の解釈や審美眼で描いてみせる。ボーランジェは妄想と言う。そう、ゴダールを好きなグリーナウェイであるがゆえ、これが虚構ということ、ゴダールのようにエッセーとしてではなく、統合芸術としてそのあるがままをテクして表してみせるのである。



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