『バットマン リターンズ』
バットマン リターンズおもしろかった。バートンのなかでも好きな作品、なぜかを考えると、バットマン、キャットウーマン、ペンギンが三つ巴で最初に合うところがクールなとこ、キャットウーマンの登場の仕方とミャオと言ってからの爆発がいい。それにボンデージ的にSMチックなところなのかな。他にも記憶に残る印象的なとこ多々ある。バートン的にいつもの悲恋だけれど、けっこう激しい恋が表されるな。最終盤の電撃殺傷キスは激しい。子供も見れるような造りだからHなシーンはないにしても、かなりエロティシズムが燃え盛るようなストラクチャーである。またこれはアダルトチルドレンの先駆け的な作品なのだろう。ペンギンは不遇なアナキストチルドレンのままだし、ハローゼアと表されるネオンの部屋はミシェルファイファーがまだヤングのままで伝言メッセに残された男の声は自立と言っていて、彼女もまた同様にまだそこではアダルトチルドレンであること示される。バットマンは寧ろ脇役的で、他のふたりが目的が定かではない無秩序のなか暴れまわっている。そこにエロティシズムに潜む切なさも表されている。そこがこの作品の色めきなのかな、と今回は思わせられた。
『ロジャー・ラビット』
ロジャーラビットおもしろかった。カッコーの巣の上からダニーデヴィートはティムバートンのもとへ巣立ち、その一方、クリストファーロイドはロバートゼメキスのもとへと巣立った。ドクとはまた違ったロンチャーニーな魅力をロイド、遺憾なく発揮する。ボブホスキンスはモナリザのハードボイルドな魅力をそのままキープしつつ、アニメの街へとご登場。渋めの仏頂面をキープしつつもホスキンス、中身はいつまでも変わらない少年を素敵に表出する。時は1947年、高度成長へとアメリカはまっしぐら。フリーウェイが組み立てられていくアメリカにおいて、アメリカの街々は古き良きノスタルジーをいまだ求めている。チンチン電車にもトゥーンたちにもその香りは纏いつき、我々に懐かしさを届けてくれる。街から都市へと変貌していっても、心の奥底にあるものは変わりなく今もある。そのこと届けてくれる、ロジャーラビットである。緑の全身タイツをまとい時には不在の志向対象にむかい演技格闘しなければならない後年のイメージムーヴァ―ズ作品群より、冷たさはぶかれ、手作り感覚の温もりをこの作品は感じさせてもくれる。
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