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2020年10月21日22:00

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無分別

『無分別』
こういったのも時々は観ていかなくては、となる。デボラカーのめぐり逢いとかジェニファージョーンズの慕情とかハリウッド・クラシック。母はこういったのが好きだけど、リンチやスコセッシ、クローネンバーグ、ホドロフスキーとか、そういったのとは程遠いものがここ数年メインになってしまっている。もう慣れてきたのか、ノエのラブを一緒に観ても平気に受け入れるように思える(さすがにこれは見せなかった)。バーグマン、綺麗だったな。ストロンボリやイタリア旅行、秋のソナタやオリエント急行殺人事件での個性的な彼女が印象的になってしまい、はて?バーグマンのスター女優としてのハリウッド映画ってなんだったけ?ともはや忘れてしまい調べると、あーそうか、カサブランカに誰が為に鐘が鳴るにガス燈とあるあるな、誰が為に鐘が鳴るのバーグマンは野性的に美しかったな、と思い出す。ロッセリーニを通過したからだろうか、なにか彼女の演技、例えば、ケーリーグラントがレストランを予約したと言うときに見せる躊躇するような表情の細やかさやキレる時の凄さやエトセトラ、決まり切ったハリウッド的なルーティンではないものを表す。シャレードでのケーリーグラント、ドーネンはヒッチコックでの彼の記号的な意味合いを意識的に持ってきてるのかなと思っていたけど、ドーネンとグラントってけっこう一緒にやってて、ウマが合う感じでやってるんだな。『無分別』、映画前半はなんかレオマッケリーのめぐり逢いのようなソフィスティケーションで、グラントの分別ある大人の態度に素敵な感じがして、それはそれでよかったけれど、ドーネンらしい破茶滅茶ないなと思っていたら、後半はそれらしくヤンキーに弾け出してきて意外な展開おもしろくなる。これからどうなるという期待の割りにはラストが笑いでの消化不足になってしまったけれど、意外な展開ありで、でもって、バーグマンとグラントのアンサンブルもよく、良い作品満喫できた気分になる。

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