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2020年10月08日22:09

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或る10 或いはラヴとボーイミーツガール

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ノエのラヴ、初見。そしてカラックスのボーイミーツガールを久しぶりに観る。ラヴ、なかなか酒池肉林であった。パリの映画学校に通うアメリカ人が主人公だったが、半自伝的なものがあるのかな。血と精液と涙でできた作品をつくりたい、それが人間の本質だ、と主人公は言っていたが、まさにこの作品はそのような作品である。それにしても、いつものように主人公の内面の声、ノエ的に、タラレバが多い。ラヴは暖かなものも残せど、傷も残す、という当たり前のことが描かれる。傷も残すというのは、映像におけるインパクトほど、主人公ふたりの関係性のなかでそれは感情的にグッとくるものではなかったが、青春映画としてはおもしろかったように思う。肉体的に押し寄せるラヴに比して、ボーイミーツガールは言葉によってセクシャリティーなどのエモーションを感じさせる。ドーランぬってるような男女の主人公、表現主義や詩的リアリズムを再興するかのようなこの作品に合っている。ラヴにおいて主人公がドンドンとドアを叩いて感情を吐露するのはリアルな現場でもあるけど、ボーイミーツガールにおいては詩的なセリフで感情を吐露するのは、とても映画的リアリズムであり、リアルではあり得ないなと思いつつも、でも感情には差し迫るものがある。対で観たけど、この2作品は対で観るとおもしろいと思える。ラヴのアメリカ人も、巴里の彷徨える異邦人であり、ボーイミーツガールのアレックスもいつものように異邦人の如くであり、そこもまた、ミスター・ロンリーのマイケルジャクソンと併せもって観ると、おもしろいかもしれない。

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