『エスケープ・フロム・L.A. 』
男一匹

俺はスネークだ。カート・ラッセルもプロデューサーとなるこの作品、彼はスタローンがランボーやロッキーを大事にするように、スネーク・プリスキンを好きなんだ。徹底的にインディヴィジュアル。軍隊上がりの彼はとにかく体を動かすのが好き、プラグマティックなのである。今度は東から西に移り、フロンティア精神を爆発させる。フィリピンのトランプが麻薬系を大量殺人しながらも一方で、ワルにもワルなりのヒップホップな倫理があり、この圀に対して言い分があるんだ、と同じく、フロム・N.Y.においてデュークはアメリカンなナショナリズムに物申す。プレジデントひっ捕まえて抑圧からの解放を訴えた。 今回のフロム・L.A. は、終身大統領制取り入れた独裁者に対するヤングジェネレーションの反抗から端を発し、スネークのあらゆるイズムに対する反逆だ。現況を予告するように、イスラムを罪人化、エンドオブTheワールド。そんな状況じゃ、コミュニズム気取りの似非ゲバラも独裁者と化したプレジデントも考え方なんて関係ない、インディヴィデュアルを侵害する者は許さねえ! 自由を愛するコンテンポラリー・ヒッピーたちとともに、波乗り、空からと、非合理な合理主義者の権力を一網打尽だ。フロム・N.Y.の社会派度はないけれど、あれこれ詰め込んでいるカラフルさ、おもしろかった。それにしてもブシェミ、いつものように風見鶏の小悪党、でもチャンスをどうにか掴もうとするのはアメリカンらしい在り方、存分に表しせしめている。
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