『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
アクションとしてピンとこなかったけれど、プロデューサー、脚本、監督、そしてこのプロジェクトに尽力を尽くした主演のマーゴット・ロビーといった女性陣がかかわってることを考えたとき、あっ女性チャット的なものを意図してんだな、とおもしろく思えてくる。あっちこっちに飛ぶ女性的な話題の転嫁的な主人公のナレーション、あの男きっとゲイよゲイに決まってる的なユアン・マクレガーの在り方(相棒の存在がそれをさらに輪郭化する)、女性性的な遊園地の軽やかな小道具造形。深さに欠けるし脂っこさもないけどなにか女性性なセンス。ところで、監督のキャシー・ヤンは気になる。当然に映画作品は監督だけの個性が反映されるものでもないので、この作品で関心をもったというわけではないけど(他の作品を観ていったら、反映される個性は見つかるだろうけど)、サンダンス映画祭で審査員賞獲った、とてもコメディには見えないコメディ作品と、次回の予定作である作品の原作者ジェニー・ツァンに関心をもつ。かつてはThe Belovedやジョイラッククラブなどマイノリティを描いた映画では、そのアイデンティティを問う感じのが多かったけれど、いまは、個を問う作品が普通に当然にあるように思えてくる。アイデンティティクライシス的なものにおいて、変化があるのか、という点で気になる。
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