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2020年08月13日12:26

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イノセント・ガーデン

民主化運動、北の脅威という外的なもの、在韓米軍や軍事政権時などの内的コントロール、進歩主義が生み出す汚染など、そうしたものが形作るカオスが人々を混乱に導く。つまり、社会の動きそのものが混迷として、例えば『スノーピアサー』の列車内の出来事が表される。そうしたものをポンジュノが表すものに感じるが、パクチャヌクは、ありきたりな言葉だけど、欲望と運命、である。様々なものを詰め込んでそれを表すから、ジュノよりもカオス度が高い。チャヌクの方が描かれている内容も変態チックなロマンで、私的にはこちらの方がやはりテイストかも。どちらにしても、どちらも考察していけばいくほどおもしろみが増してくる。さきほど、イノセント・ガーデンを観る。原題をそのまま邦題にもってくると、サウンド的に、ストーカー・サスペンスに思われるからしなかったのかもしれないけれど、最後まで観ると、血筋的な意味合いでの原題、なるほど、となる。冒頭の方からは、ヒッチコックだけではなく、マーヴィンルロイやジョージキューカーも入るようなタッチであり、ハリウッド・クラシックな趣き、で、あの年頃ならあるような妄想か、それとも現実か、な感じで進み、これおもしろくないかも、となりながらも、ダイナーから森の散歩になると、リンチっぽいのも入ってきちゃったりして、あそこらへんの雰囲気はそれっぽいからよくなり、でも最後まで観ると、欲望と運命、分断と階層、まさにパクチャヌクであり、彼しか表せないもの、そのことに感嘆し唸ってしまう。まさにチャヌク印である。中盤、男子に絡まれて、表に出さないとか言われるけれど、それそのものが血筋的にないのだろう。ラストのハンティングに、まさにそれを感じる。もひとつ唸るのは、ニコールキッドマンの仕事選び。キューブリックとのやラスフォントリア―とのやソフィアとの作品はヒットしたからよいけど、けっこう実験性を伴うものによく出演するな、と、彼女の果敢なチャレンジ精神に唸ってしまう。ガスヴァンサントとのやつや、カンピオンとのやつや、この作品なんか、50年後に高評価されるような現在はまったく理解されないような趣き、キッドマンはやはり凄いな、とうなる。それと、ミアワシコウスカ。一番感情移入するキャラのポジションで、あれとは、でももしかしたら、少女像をリアルに表してるのかもしれない。


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