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2020年08月04日22:14

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幻の光


『幻の光』
大杉連も是枝作品に出ているのか。カリスマにも出ていた。浅野も座頭市、岸辺の旅、かなり昔に観たアカルイミライに出ていた。寺島進も3人の作品に出ているな。柄本明もそうである。麻生久美子はアキレスと回路に出ていたけど、是枝作品には出ているのかな、と何も語りかけてくれない彼女の後ろ姿を思いだしながら朧気に浮かび上がる幻の光を感じる。吸い寄せられるもの。おばあちゃんの後姿、浅野の後ろ姿、漁に出かけるあばさんの後ろ姿、そして江角が追う黒装の行列。バス停で朧気になる江角、なんだか黒沢清っぽい。海岸で燃える火、なんだか北野武っぽい。あそこには浅野はいなかった。江角の言葉に応える内藤剛志の声、ラストに江角とともに見つめる柄本の力強いまなざし、視点としての海、そして風で揺れるカーテンと部屋、フェイドアウト。かつて観たときの記憶は、ホウシャオシェンっぽいな、と、劇場空間を供儀的な場所へと変えていくセンス。台湾は日本の建築が残ってると聴いたことがあるけど、それがあるからか、長回しのロング・ショット、陰影の在り方も手伝い、今回はもっとシャオシェンを感じる。それにしても、空気人形でなぜリービンビンをよんだのだろう。でもきっと、シャオシェンではなく自身の映像観が確立されたので是枝、どう光と影を料理してくれるのか、とその表現を取り入れたかったのだろう。空気人形の音楽もなにか明るいマイケルナイマンっぽくてよかったけど、この作品の音楽、製作費的なものがあるのだろうか、ハルハートリーやインディーズによくあるような単楽器演奏による音楽。こういった感じ、なにかNYでよく観たインディーズを思い出させてくれ、いい感じ。廃屋を家に建て直して撮影開始されているから、音楽の製作費をケチってるわけではないだろう。後にゴンチチを起用しているから、こうした感覚が、細野の起用にも表されるように、変わらず好きなのだろう。


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