mixiユーザー(id:10159995)

2020年05月08日06:55

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負けに不思議な負け無し

負けに不思議な負け無し、とは、
負けには必ず理由があるという意味。

これは、元ヤクルトの監督、
故野村克也さんがよく使っていた言葉だ。

まだ、当分収まりそうにないが、
新型コロナに世界は負けた、いまそれだけは実感できる。
つまり、この負けにはそれぞれの国で理由がある。

さらに言うなら、日本の場合は、
政府のドタバタぶりばかりが、目立ったのではないか。

騒動の始まりは、プリンセスダイヤモンド船だった。
乗客を船に隔離したが、実のところこんな事態を
想定しなかったので、隔離以外に手の打ちようがなかった。

つぎが五輪だ。
新型コロナを甘く見たのだろうが、
五輪の開催に支障を来さないことに拘り、
政府は感染者数を抑える方向に向かった。
国民の命より、五輪を優先したわけだ。

さらに混乱を極めたのが検査体制の不備だ。
PCR検査能力も検査数も、今でもまだ世界では最下位クラスだ。

当初はクラスター対策で、検査数を絞ったのは
医療崩壊を防ぐためだったとされたが、
今になっても、検査数が一向に増えない。
実態が把握できないので、不安を解消できないままである。

そればかりが、37.5℃以上が4日間続かないと
検査対象にならないとした規制を、
今になって、突然、疑わしきは検査へと緩和して、
方針転嫁を発表するお粗末さ。

最後が自粛要請だが、自己責任に任せて、
補償がセットにならなかったことで混乱を深めた。
これだけの大騒動の最中に、
アベノマスク2枚で国民はずっこけた。

まだある、IT国家などといっていたが、
フタを開けてみれば、テレワークはほとんど機能せず。
電車のなかで誰もがスマホに夢中なのに、
オンライン教育などのインフラひとつをとっても
お手上げ状態だったことが白日の下に曝された。

「出口は国が決める」と言っていたが
我慢も限界に達した地方自治体は、
国を見限って事業者の休業支援をすると共に
独自判断で自粛要請を緩和すると発表しはじめた。

そんなこんなの混乱の真っ只中で、
新学期は9月からにしようとか、
強制力をもつ非常事態宣言ができるように憲法改正だとか、
トンチンカンな議論が噴きだしたのだから、
新型コロナは、この国の狼狽ぶりと
政府の危機対応の無能ぶりを国民と国際社会に
余すところなく暴き出してくれた。

確かに、“負けに不思議な負け無し”、である。


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