ホドロフスキーにとっては受けた仕事だろうけれど、プロデューサー的にはロレンスとシャリーフ・アリを共演させたかったのか、という感じの友情物語。オトゥールが外では金貨ではなく真実を探せと言うが、再終盤のシャリーフがカメラに近づくとき、いつもの彼の印象的な大きな目が見つめるものがそれなのだろう。思えばホドロフスキー、金貨ではなく真実を探せということ、いつも表しているように思える。『ホドロフスキーの虹泥棒』おもしろかった。王子と乞食あるいはディケンズに出てくるようなイギリスの街並みを描かさせたら、今までのどんな映画化作品よりもうまく描かれるのは、彼の作品群から察すれば納得となる。君が先に行け、ととってつけたような流れ、違和感あったけれど、ふたりの演技力見てるだけでもおもしろかった。水を使った撮影はとても大変らしいけれど、おふたり過酷な撮影に耐えてるな、となる。
こんなオマー・シャリフは見たことなかったけれど、とても素敵でした。ホドロフスキーの分身的な、ちょいとパントマイムなセンス、長回しのなか魅力を表している。カジノでカード遊びで喰ってるという話を聴いていて、あまり本業のアクターはやっていないのかと思っていたけれど、実はすごい表現力があるな、となる。オトゥールもシェイクスピア役者らしさを発揮してよかった。バーのトム‣ウェイツ似の声の持ち主ひょっとしてと思ったらエンドクレディット、やはりイアン・デューリーだった。
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