新日本プロレス86年IWGPチャンピオン・シリーズ第2戦、5月17日、川崎市体育館(観衆3,490人満員発表)ではBブロックの公式戦の初戦で代表候補同士の対決となる前田日明とディック・マードックが激突。
18分57秒、前田が場外乱闘でマードックをフェンス越しに投げてしまい、反則負けとなり黒星スタート。前田は先のシリーズの4月25日、熊本市体育館で真っ向から勝負して来たマードックに対しては認めており、「マードックに悪いことをした。勢いがついて思わず投げてしまった」と後悔のコメント。マードックは4点。
第3戦の5月18日、千葉県東金中学校体育館(観衆2,150人満員発表)ではAブロックでアンドレ・ザ・ジャイアントvsマスクド・スーパースターのスーパーヘビー級対決が行われました。84年のIWGPでも対戦しておりアンドレが勝っていますが、今回も5分6秒、アンドレがヒッププッシュでMスーパースターを押し潰して快勝。5点発進しています。
第4戦の5月19日、後楽園ホール(観衆2,450人超満員発表)は週刊プロレスのベースボールマガジン社初の主催興行。当時ターザン山本編集長により好調な発行部数を誇っていた週プロがついにプロレス興行に乗り出しました。
メインイベントは猪木、坂口、木村健吾組にアンドレ、マードック、Mスーパースター組の外国人最強トリオが対戦。最強トリオは流石に強く、9分47秒、アンドレが坂口をヒッププッシュで圧殺し体固めで外国人最強トリオが勝利を飾りました。
公式戦はBブロック、藤波がワイルド・サモアンを8分14秒、バックドロップからの体固めで破り5点スタート。
週プロ編集部推薦試合として組まれたのが前田vsケリー・フォン・エリックの「異次元対決」と言われたスペシャルマッチ(30分1本勝負)。シューティングスタイルの前田とコテコテのアメプロのケリーがどんな化学反応を見せるか注目されましたが、前田のキックはケリーがかわすことなく受け、ケリーの「虎の爪」タイガークローもガッチリ前田の額を捉えましたが7分55秒、両者リングアウトの引き分けに終わりました。
越中詩郎のIWGPジュニア・ヘビー級王座にはUWFの「我がままなヒザ小僧」高田伸彦が挑戦。ガードが不十分な越中はキックの嵐を食らい、13分32秒、ツームストン・パイルドライバーからのエビ固めでフォール負け、ベルト移動となりました。高田は第2代王者となりました。
5月21日、日立市池の川中央体育館(観衆2,220人発表)の第5戦では写真週刊誌に女性との不倫現場を掲載された猪木が「男のケジメ」として坊主頭(五分刈り、剃ってはいない)で姿を現し周囲を驚かせました。
猪木はこの日がAブロック公式戦の初日、クラウス・ワラスと対戦し5分24秒、延髄斬りからの体固めで先ずは5点スタート。Bブロックでは上田馬之助が公式戦初日でキューバン・アサシンを7分40秒、ドリルアホール・パイルドライバーからの体固めで破り上田も5点発進となりました。
第6戦の5月22日、福山市体育館(観衆2,060人発表)で波乱が起きました。Aブロック公式戦で木村健がアンドレと対戦。アンドレは安全パイとみられた木村健をフェンス越しに投げ、5分5秒に反則負け。まさかの5失点となってしまいました。木村健は大金星で8点。アンドレは5点止まり。
第7戦、5月23日は坂口の地元、久留米市福岡県立体育館(テレビ生中継、観衆3,490人満員発表)大会。
猪木は坊主頭で初めてのテレビ登場、メインイベントで藤波、上田と組んでアンドレ、マードック、サモアン組と対戦、9分45秒、猪木が延髄斬りからサモアンを体固めに決めて快勝。
セミファイナルは地元の坂口がMスーパースターとAブロック公式戦の初戦を闘いました。坂口は何としても地元での初戦を白星で飾りたかったところでしたが、場外でMスーパースターに足を掬われて7分47秒に両者リングアウトとなり2点でスタートとなりました。
前日、アンドレから金星をあげた木村健はケリーとスペシャルマッチで対戦しましたが、ケリーのゆったりとしたペースにやられ、12分35秒、回転エビ固めの前に敗退しています。
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