『アウトレイジ 最終章』
アウトレイジとビヨンドのラストがぜんぜん思い出せないのだけど、『BROTHER』のラストは、銃撃にあう教会のドアのショット、なんでこんなスコセッシのようなカソリック風ロマンティシズムになるの?それまでの北野武の作品において、こーきたら人間の反動はこうくるよな、が消え形式主義になってしまってる、と思った記憶はくっきり残っており、その後の作品はやたらと形式主義に陥ったと思うばかりで、アブストラクトアートしている『TAKESHIS'』と『監督・ばんざい!』以外の作品は面白さを感じなかったけれど、最終章はこーされたらこうするよなを意外な形でスッキリと、常にある死の美学と上手く絡ませてクッキリとしたカタチで表している。ショットのシンプル且つ軽快なノリも初期的だし、面白かった。温故知新というか、初期への回帰を心掛けてもいると思え、と同時に中期からの反動だけでは大人はいけない、じっくり熟考的なノリも必要とした大人ぶりも『その男、凶暴につき』のビートたけしと白竜の撃ち合いを再生させながらもまた違ったアプローチで生まれ変えさせるカタチで表している。そしてラスト、北野ブルーをプリミティヴに表す形で終焉を迎えさせる。
西田敏行のクセぶり、いつもはあまり好きではないけれど、この作品での彼、素晴らしく思えた。ショットの繋ぎもロベールブレッソンぶりしているけれど、北野武は初期から、役者の過剰さを削ぎ落としてミニマリズムにしていくのもブレッソンしている、そうした武の演出のなか、西田もいい彼の持ついい味を引き出していたのかな。塩見三省もいい感じであった。身体をこわしているのかな、痩せていて、枯れた味わいがあり、武のミニマリズムの妙にとてもフィットしていた。
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