オリエント急行をはじめて観たけれど、モンタージュも人を捉えていく紡ぎ方じゃないし、ルメットのタッチじゃないなと思っていたら、メイキング観ると、これはドキュメンタリーみたいに見せるのではなく、洋服も仕立てたばっかりのように豪華にみせたり、これはあくまでも娯楽にするとして制作したらしいことあり納得する。ルメットもこうしたユーモラスなのははじめてらしく、これがあったから『ネットワーク』をつくることができたと語っていた。しかし、フィニ―のポアロは12人の怒れる男のフォンダや狼たちの午後のパチーノ、その他のルメットの主人公たちと同じように、テンションと求心力の運び方、ルメットのリアルを担い、これがルメットのタッチの重要な点だと思えてくるのである。『質屋』のスタイガーなんかまさにそうじゃないか。
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