『レスラー』
80年代の一瞬を大きく輝き消えてしまったロークと、オスカー獲って瞬間輝いたトメイを迎えているところは、意図されたこの作品の効果である。エイティーズは輝いていたとノリながら歌うラムとパム、もはや若くないふたりが表される。最終盤のレスリングのシーン、ラムはパムが立ち去り空洞となったヒカリを見る。聖堂のガラスに通った光りに見える。ラムは己のボディのみを生き、傷つけ、活きる。
パムは店とその外の現実は違う、と言う。しかし、ラムのボディはリアルとエンタメ、現実とハイパーリアルを繋げるひとつのものとして表される。ドキュメンタリータッチのブチ切れモンタージュに、ボディが表される。身体性をリアルの聖体へと顕す。いつものマーロンブランドもどきのアクトをやめるローク、謎のままのボディはリアルな聖体を顕す。
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