舟橋アナ「カルロス・ホセ・エストラーダの体重が99kg、ジュニア・ヘビー級の体重はは99.9kgまでが許されるんですが、藤波の体重は98kgであります。上背の方は藤波が187cm、エストラーダが185cmです」
藤波の187cmはどう贔屓目にみてもそれはないだろう、という感じです。
舟橋アナ「エストラーダもカリブの虎鮫、タイガーシャークと言われましてプエルトリコでは大変な人気ですね」
桜井さん「そうですねぇ、非常に荒業師なんですよねぇ、このエストラーダと言うのは!」
舟橋アナも桜井さんもエストラーダはこの日初めて見たはずで、少なくとも日本に試合が報道されたことはこれまでにはないはずですが…。
藤波、エストラーダのパンチ、キックに対して、チョップとエルボースマッシュで切り返してダウンを奪っていきます。
桜井さん「しかしですねぇ、今の藤波君のチョップは早かったですねぇ!非常に切れがいいですよ!」
舟橋アナ「藤波は、その華麗なるファイトでミル・マスカラス、あるいはエル・カネックと言ったメキシコ勢の上位レスラーをしのぐと評価されていますね。『日本の天才』と言う触れ込みで各地で人気を博していますね。」
桜井さん「そうですね。今までメキシコはですねぇ、空中殺法王国と言われて来たんですがねぇ、藤波君の立体的レスリングというか、投げですね、投げの大きさと跳躍力の高さ、これが大変な評判を取った訳ですねぇ」
前77年春にメキシコ入りした藤波は新日本プロレスと親密関係にあったUWAのリングに登場。「タツミ"リング"フヒナミ」として活躍。
マスカラスやカネックと試合をしている様子がゴング、プロレス誌に掲載されました。特にルードのスペル・エストレージャであるカネックとの流血戦の死闘のグラビアはカッコよく、凱旋帰国が待ち望まれていました。
藤波はサイド・ヘッドロックからフライング・メイヤー(首投げ)でエストラーダをグラウンドに引き込むとヘッドロックでグイグイと締め上げ、スタミナを奪う作戦へ。
エストラーダが体勢を起こすと藤波はチンロック、エストラーダがエルボーを見せれば、藤波もエルボーで反撃。
藤波はその場でジャンプ一番、助走なしのドロップキック(正面飛び)2連発!2発目は恐らくこの後に発売される藤波の入場テーマ曲、「ドラゴン・スープレックス」(JOE)のレコードジャケットに使用された写真のものかと思われます。
エストラーダはたまらずエプロンにエスケープ。放送席も大興奮です。
舟橋アナ「さあ、桜井さんっ、今の藤波のドロップキック、至近距離からのドロップキック2連発ですが、これは鮮やかに決まっていますねぇ」
桜井さん「そうですねぇ、大体飛距離が1.5m、これ位の至近距離から飛んで、上から叩きつけるようなドロップキックですねぇ!こういうのはちょっと珍しいですねぇ!」
1.5m!またもや、図ったのかと…
エストラーダは両手を後ろに回して「参った、参った」のポーズ。ここはインターバルを取って攻めさせない作戦に出ました。
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