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2016年09月07日10:24

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レヴェナント: 蘇えりし者


『レヴェナント: 蘇えりし者』
  *神秘的であった。森なるトポスも『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のブロードウェイというシヴィリゼーションと同じように、そこが聖域である。どちらの主人公もその聖域で成就する。
  *冒頭から熊に襲われるところまでは、プライベートライアンほどの引き込みがなかったけれど、そこから後のサヴァイヴァルにはどんどん惹き込まれる。
  *スコセッシとの仕事ではついには、イライラする少年でしかありえなかったディカプリオであるが、この作品において、デニーロ/トラヴィスビクルのような死から再生する男を終には表現することできた。出ずっぱりだったからか、かなりよく見えた。
  *主人公だけではなく、追われるトムハーディもまた頭の皮を剥がされた蘇る者であった。生きる術はハーディによって肉体化されたフィッツジェラルドには頭のマインドとしてあるが、主人公にはこゝろのマインドがサヴァイヴァルを託す。そうした姿を追った作品である。
  *グラスが息を吐き、カメラアイが白く曇るショットから、森にかかる白い靄に続く。ガラスで覆われた眼差しが我々をいざなう。クロースショットの多用と台詞の少なさ、壮大な風景、となにかアメリカンのサイレントの様相であり、そこもまたおもしろかった。


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