◆『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
フツーにおもしろかった。前三作よりアトラクションしてて、個の葛藤も人物間の葛藤もなく、ドタバタ・ファミリー映画の様相である。『未知との遭遇』では、テーマパークに行くことを希望するファミリーに対して主人公は『ピノキオ』に皆で行こうと言っていたけど、時代の波におされてか、この新しいインディアナジョーンズはお父さんとお母さんと子供たち、一緒に来た友人がテーマパークで大はしゃぎしているようなジェットコースター ムーヴィーである。もともとが荒唐無稽だし、チャチなものを笑いに転化するところがあるから、冷蔵庫のエピソードは気にならないけれど、アトミックカフェもレッドも笑いに繋げてしまうところ、シアターでのひきつった笑いをしてしまうアメリカン・オーディエンスの顔が想像できてしまう。
スピルバーグ的な過去への憧憬と未来への眼差しはしっかり表わされ、キャプラにはいかなるイズムも糞食らえ的な表現あったけれど、資本主義者のアメリカンも社会主義者のソ連人も彼らのイズムは否定される。見て考えるのではなく、愛と冒険で思考せよ触覚せよ、というところを彼ら異次元人たちとジョーンズ夫妻のウェディングは教えてくれる。神秘の力を信じるケイト・ブランシェットには、キャプラの作品で霊媒師に流行的にハマってしまっているブルジョワの奥様がいたが、それに繋がるようなスピリチュワルを信じているつもりだけど実は思考が先立つインテリである将校が、ブランシェットであった。愛を知る由もないインテリ女史はハリウッドでは幸薄い人生を全うしてしまう。ところで、ルーカス的には、息子ではなく娘をキャストすること希望していたらしいけど、そのアイデアは新しいスターウォーズで実現させたのかもしれない。
フロンティアもヒッピーもいなくて、いるものは仮想空間のポケモンばかりの、この時代、イーストウッドは『ホワイトハンター ブラックハート』観ることをお勧めすることだろう。羽仁進もそうであろうように思える。
インディジョーンズ、結婚式を終え、あの帽子をかぶって会場の外へ、どういったフロンティアを今度は探究するのか、どういった映画的思考が表わされるのか、それが気になる。
インディジョーンズ ミーツ ロストワールドか、バックトゥザフユーチャーか、はたまた戦国自衛隊のように関ヶ原へ、或いは、クリストファーノーラン的な時空間へ旅立つのか。ニューフロンティアは何処や。
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