『アバウト・シュミット』(About Schmidt)めも
★表ズラの人ばかり。そして、主人公もまたそう。
★上っ面の人生から出て寄り道をする。ファンタジア。
★“Citizen Ruth”と『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』では、主人公たちの、よく言えばファンタズム、ヘンに言えば妄想癖が映像に表されていたが、このテクストからはそういうのは表さず、主人公とは何者か、すなわち「シュミットについて」を客観的に近づきつつ描写する。それは人についてであり、家族についてでもある。
★妄想は個の思惑でしかない。我々はやがて想像が返される。前向きな、人との在り方である。他者の気持ちを想像することができる。
★ウィアードなクリープスに見える花婿側の家族であるが、主人公- デニーロでもダスティンホフマンでもなく、彼ら以上にウィアードな人物を多く演じたニコルソンを一見マトモなフツーな位置におく -もふくめ皆ピープルであること、ウェディングに表される。
★ロバータと裸の付き合い。
★結婚式のスピーチ:上っ面ではなく受け入れ、しかし社会性あるピープルとして。それはラストの旅で出会う先祖たちと同列にあるものかもしれない。
★ラストは、彼自身の受け入れとしてであり、ピープルの本質的なものが成されている。冒頭の主人公が見る時計に表されるモダニティとのズレがそこにある。想像を忘れていた彼は今、想像をする。
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