☆マトリックス・トリロジー II
ウォシャウスキス、次回作品である『スピード・レーサー』(Speed Racer 2008)は日本はタツノコプロの『マッハGoGoGo』を原作としているが、かなり昔からアメリカではこのアニメは日本から輸入されアメリカでのタイトル”Speed Racer” として親しまれているわけだけれど、その映画化にあたり、ウォシャウスキ姉妹らしくドラッグクイーン然としたサイケデリック感覚にトランス(レーション)してけっこうおもしろかった。『クラウド アトラス』(Cloud Atlas 2012)はアメリカの良心トム・ハンクスを迎えての壮大なSFドラマ、そしてネトフリの未見のテレビドラマシリーズ『センス8』、観たいのだけれどまだ観れずゆえに観たいのだけれど、けっこう好評だったようで、1シーズン12エピソードの2シーズン(2シーズンでは妹のリリーが離脱)あって、3シーズン目は打ち切りにともない製作はなかったのだけれど、ファンの署名運動で単発ドラマとして復活したとのこと、好きな人にとっては好きであるコアなドラマなんだな。現在、姉のラナはマトリックスの5作目を準備中、妹のリリーは性をテーマとした政治的サスペンスでメインの出演陣全員をトランスジェンダーに構想(ゆえに、スタジオ側は脚本に興味を示していてもキャストのことで二の足を踏んでいてプロジェクトは動かないらしい)。姉妹の(当時は兄弟だった)長編デビュー作『バウンド』(Bound 1996)は百合ノワールで私的に好きな作品である(註1)。さて、話しを戻してマトリックス・トリロジー。3部作のレンタル落ちが店頭にあったのでとりあえず買っておこうか、とたぶん観はしないだろうと思っていたのだけれど、最近になってシミュラークルといえばウォシャウスキスだ(註2)と思って、確か買っていたはず、と探し出し、買っていたのがとりあえず正解であった、とさ。
註1 『バウンド』の前に姉妹の脚本による『暗殺者』がスタローン主演アントニオ・バンデラス共演で映画化されているけれど、タランティーノよりもハリウッドからすれば好みとされているのかも。というのも、タランティーノの『トゥルー・ロマンス』や『ナチュラル・ボーン・キラーズ』はステューディオ(映画会社)側からはほとんど関心は示されずにいたけれど『レザボア・ドッグス』がカルトヒットしてはじめて関心の的になり映画化の方向になったらしく、一方でウォシャウスキスが書いたホンの方はいきなりスタローン主演で映画化されている。『暗殺者』の方がハリウッドの食指を動かすホンだったのであろう。
註2 マトリックスで、ボードリヤールの「シミュラークルとシミュレーション」が、主人公ネオが違法ソフトを隠すために中身をくり抜いて使う本として出てくる。 to be continued
ログインしてコメントを確認・投稿する