『オペラは踊る』
吾輩はカモであるは笑いに関してはよく分からずついていけなかったけれど、かなり凄い作品だったことはその強烈さにより記憶にトドメラレテいる。今日では傑作と認定されてるこの作品も当時はあまりのアナーキーにオーディエンスはついていけなかったようで興行成績的にも奮わなかったらしい。グル―チョもあまりにもクレイジーゆえ失敗作としているが、マルクス兄弟の資質をマッケリーはとても引き出しているように思える。さすが天才マッケリーである。オペラは踊るの方は以前のアナーキーは影を潜めたらしいが、こちらも現在は兄弟の代表作のひとつと認定されている。ゲーリークーパーを配した作品などソフィスティケーションをできるサムウッドゆえ、兄弟のワイルドネスをいい感じでブレンドさせバランスいいものを生んだのではなかろうか。映画の教育本にも載ってる、部屋のなかギュウギュウ詰めのギャグ、その後の様々なコメディに影響を与えただけではなく、この作品のなかでも様々に形を変えジャムられている。フェリーのパーリーでのあれこれ入れ替わりやベッドを部屋から部屋へと移動することなど、空間内における変化がことごとく行われる。また、ワイヤーアクションのかなり早い段階での先駆者か、ハーポの動き凄かった。製作に入る前に、ステージ・ツアーをやって整えていったらしいけれど、やはり舞台で花開いた兄弟たち、即興と計算の按配に長けている。
ログインしてコメントを確認・投稿する