ボルタンスキーの訃報を知ったのは昨朝のyahoo!ニュース
”あれ、そんなに御歳を召していたっけ”がファーストインパクトで、記事を追うと76歳。
フランス革命の日が命日なんて、なんとなくホッとする。合掌。
彼の作品との出会いを振り返ると、2012年・越後妻有と2013年・瀬戸内のトリエンナーレ。
越後では廃校となった小学校体育館に怪しげに装飾された壮大なインスタレーション。
さらには、メイン会場の広場に打ち捨てられた古着をただひたすらクレーン車で吊り上げたり、吊り下げたり。すでに作品は撤去され、我々の目に触れることはない。
一方の瀬戸内は日本唯一の常設で豊島『心臓のアーカイブ』。
他人の心音をヘッドフォンで聴くという、心臓外科にでもなったような感触を体験できる。
さらには『ささやきの森』。別名、風鈴化山。(←うそ)
豊島に3度も訪れていながら、山登りがあれなので、行く機会を逸している
2年前に開催された新国立新美術館での大回顧展で映像が流されていたが、スクリーンの前に佇んで後悔しきりだったことを覚えている。
ボルタンスキー=芸術祭のイメージが強いが、国内美術館での個展でも主張ある作品がいくつか巡回されている。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1957215394&owner_id=8666179
2016年、目黒庭園美術館『クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス−さざめく亡霊たち』。
2017年の愛知県美術館では1室だけ、モビール作品がゆらゆらと揺れていた。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1972753458&owner_id=8666179
そして、満を持して開催された2019年は新国立新美術館『クリスチャン・ボルタンスキー展』。
まるで日本でのボルタンスキー浸透度を試すかのようなチャレンジングな個展だったが、見事なまでにインテリジェンスな若者が数多く集っていた。
冒頭の作品『舐める男』を鑑賞したカップルは、彼女から「なによ、こんなもの見せて

」とパンチを喰らうか、その行為を真似した彼は「なにすんのよ

」と彼女からパンチを喰らうか。いずれにしろ、パンチを喰らう。
訃報に接し的外れな表現だけど、なんとも嬉しいのは、ボルタンスキー逝去のニュースに対して、決して多くないコメントのほぼすべてが、知的で感傷的な文章で並んでいる。
オリンピックやクソコロナ禍のニュースに対するコメントでみられるようなあれとは対極的で、とっても心地がいい。
いつか、クソコロナがこの世から去り(笑)、緊急事態宣言が明ける日が来たら(笑)、徹底的な自粛を解除(笑)して、瀬戸内に向かって飛び立ちたい
そして、日本を愛してくれたボルタンスキーに敬意を表し、瀬戸内のなぎを聴きながら、彼の作品をずっと静かに眺めていよう。そんな日が、早く来ることを祈りながら。

仏アーティスト クリスチャン・ボルタンスキーが死去、享年76
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=63&from=diary&id=6592589
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