mixiユーザー(id:2566286)

2021年03月28日23:30

112 view

パフューム ある人殺しの物語

パフューム ある人殺しの物語おもしろかった。情熱あるがゆえの受難、人間って。そのパッション、まさにキリスト教文化的にこのことにアプローズするかのよう。主人公は生そのもの、それゆえ彼を手放した雇用者は死へと向かうのだろう。むちゃくちゃ売れたらしい原作。原作者はキューブリックかミロスフォアマンが映画化すること希望したらしいけれど、彼らが映画化したらどうなったのかも気になるし、原作者がまったくもって念頭に置いていないであろうホドロフスキーが映画化したらどうなるかも気になる。最初の方は読み進みたくなるであろう原作と同じように、どんどん観て進みたくなる感じで志向する。まったく情報もたず何かを知らずに観たので、けっこうファンタジーなものかと思っていたら、寧ろハンニバル。途中から、普通に昼間にテレ東であってるような猟奇サスペンス・ムーヴィーみたいになっちゃうけれど、ラストは怪物も愛を知ったがためにヒューマンビーイングになるというお決まりごとで美女を殺さないのか、と思ったら、さにあらず、超人現象へとスコセッシやリンチ的になる。処刑台のシークエンスはパゾリーニ的であり、そこからミュージックビデオ的になる。こうしたファーストモーション的なところはティクヴァ的なところなのかもしれない。でも重厚でもある(クラウドアトラスがそうだったのも彼のおかげであろうし、ウォシャウスキー姉妹だけでやってたらもっとサイケデリックになっていたに違いない)。プロデューサーの思惑の方がこの作品には働いているのかもしれないし、ティクヴァ的なものなものは、、ランローラランからのティクヴァ的なものと同じのを見つけるとしたら、赤い髪の女性の嗜好。映像的な好みなのであろう、その色彩。そして、生きることへの執着、その目的を知るまで、ということにおいて主人公は生きる。ランローラランの成就の仕方がどんなだったか忘れたけれど、この作品の収め方は似ているのだろうか。情熱の向かうフェティズムの在り方に気持ち悪くも観ながら思ったけれど、こうしたものなんだろうなとも思う。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年03月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る