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2021年01月22日10:59

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ドキュメント 路上



ドキュメント 路上おもしろかった。シネラで観賞。はじまる前、けっこう年配の方が若人と諍いを起こしていて、劇場空間に大声が鳴り響いていたが、全共闘世代の方だろうか。プンプン怒っていた。さてドキュメント 路上である。スモッグ、交通事故を引き起こすクルマ社会に対する警告は若干あるところはあるが、もっと美学的な感じで、作品のストラクチャーに惹きこまれる。距離をおいて見つめるというではなく、デクパージュ、カドラージュ、モンタージュに凝り方があり、そのまま社会を提示する的なところが希薄であるがゆえ社会的メッセージがこちらには伝わり薄かったけれど、土本の意思はそのストラクチャーの切れ味により、彼のエモーションがこちらに届けられてくるかのような熱さを放つ。タクシー就業後の朝のお金の計算、そして日常生活の安らかさが表され、それから再び路上社会への喧騒。今から見てみると、公害や人災を起こすクルマ社会であっても、インダストリアル・ミュージックが都会のジャングルにおける自然音と化してしまっているのと同じように、ウィズ・コロナ同様ウィズ・クルマ化にもはやなってしまっているモダンソサエティであるがゆえ、そんなこと言われても、だからどうしたとも反応してしまう。日常の一部と麻痺してしまっていることを反省し、もう一度この社会を確認しなければ、ともなるかもしれないが、映画もまたマシーン化社会がもたらしたものということ明らかにするカッコよいストラクチャーには、警告的なメッセよりも、作品の魅力の方が勝ってしまっている。現在の原子力汚染や炭素増大被害が起こる警告がすでに表されている、という以上に、テクノロジーの序章を確認するメディア作品観を感じてしまった。それにしてもストラクチャー、とてもqoolであった。

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