85年「激闘!エキサイティング・ウォーズ」参加外国人選手プロフィールの続きです。3月1日、越谷市体育館から特別参加するハーリー・レイスは前84年11〜12月の「世界最強タッグ決定リーグ戦」以来約3か月、2シリーズぶりの来日。
前回はニック・ボックウィンクルとの元NWA、AWA世界ヘビー級王者コンビを結成してエントリー、風格と貫禄を滲ませてスタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディ組の超獣コンビにも体力負けすることなく内容で圧倒し改めて存在感を発揮しました。
今回は長州力との初対決もあり、果たして長州の「攻めのプロレス」をのらりくらりしながら受け切って、封じ込められるのか!?長州が勢いでレイスも仕留めてしまうのか!?大いに注目されました。
そして3月8日、船橋市総合体育館からシリーズ最終戦14日、愛知県体育館まで終盤1週間に待望の初来日を果たすアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズ。
アニマル(ジョー・ロウリネイテス)とホーク(マイク・ヘクストランド)は83年にNWAジョージアでデビュー。当初は心臓疾患でマネージャーに転向したポール・エラリング(81年4月、国際プロレスに一度だけ選手として来日)が仕切るユニット「リージョン・オブ・ドゥーム」の一員でしたが、タッグチームとして売り出すことになりアニマル・ウォリアー&ホーク・ウォリアーにリングネームを改めザ・ロード・ウォリアーズが誕生。ジョージア地区のNWA世界タッグ王座を獲得。
84年にAWAに転戦し、エディ・シャーキーのトレーニングを受けさらパワーに磨きがかかり、AWAに出る傍らノースカロライナのNWAジム・クロケット・プロモーションにも参戦しています。
「スラム街でドブネズミを食って生きてきたところを発掘されてプロレス入りした」というギミックで頭角を現し、テレビマッチでは「インスタント・アタック」と言われた手法でジョバー達をダブル・インパクト(アニマルが肩車をした相手にホークがコーナーポスト最上段からのダイビング・ラリアットを見舞う)で「秒殺」KO勝ち。
84年8月25日にはネバダ州ラスベガスでザ・クラッシャー(クラッシャー・リソワスキー)&バロン・フォン・ラシク組を破りAWA世界タッグ王座を獲得。今回は同王者としての初来日となりました。
何と言ってもウォリアーズの存在を印象づけたのは84年10月22日、午後7時からテレビ東京でレギュラー放送が開始された(関東地区)「世界のプロレス」。
番組の冒頭で無名のジョバー達を次々とダブル・インパクトでKOするウォリアーズの映像がファンの間で大きな話題を呼び、「ウォリアーズが見たい」という声が全日本プロレス、新日本プロレスのフロントに寄せられました。
新日本プロレスも吉原功元国際プロレス代表で新日本プロレス顧問だった大剛鉄之介がAWAを通してブッキングしようと動きましたが、AWAとクロケット・プロ両方にパイプを持っていた馬場がウォリアーズを「落札」。最終的にはルートよりも金銭による馬場の勝利だったと思います。
勢いに乗る全日本プロレスは3月9日、この年の大相撲初場所から開館した両国の新国技館のプロレスこけら落とし開催を発表。新日本プロレスも「新春黄金シリーズ」2月7日に一度は両国国技館を最終戦として発表はしましたが(週刊ビッグレスラー等一部のマスコミにしか掲載されなかった)、満員に出来るだけのカードがなかったか、見送られました。
大会場一番乗りは新日本プロレスのお家芸でもありましたが、記念すべき両国新国技館初進出は全日本プロレスに取られてしまいました。
全日本プロレスでは3月9日、両国国技館で鶴田&天龍組にザ・ロード・ウォリアーズが挑戦するインターナショナル・タッグ選手権試合、最終戦の14日、愛知県体育館ではウォリアーズの保持するAWA世界タッグ王座に長州&キラー・カーン組が挑戦すると発表。
馬場のPWFヘビー級、鶴田のインターナショナル・ヘビー級、天龍のUNヘビー級の各王座は防衛戦なし。ブロディ、レイスはタイトルマッチなし。この辺りのマッチメイクをブロディ、レイスがどのように受け止めるか?この辺も大事なポイントでした。
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