久しぶりに『花様年華』を、はじめて『郊遊 <ピクニック>』を、そして久しぶりに『青春神話』を観る。『花様年華』、なるほど、カーウァイとタランティーノがお互い気になる存在であること成程となる。お互いがジャンル映画の信奉者であり、それを換骨奪胎して新鮮味あるものにする。ジェニファー・ジョーンズ或いはデボラ・カーが出てくるような50年代メロドラマが元ネタのようでありながらも、カーウァイのオリジナルに仕立てている。『欲望の翼』なんかジャンル映画をあちこちにちりばめているなと思っていたが、今回この作品をみると、カーウァイってこういう作家さんだったんだと改めて思わせてくれた。主人公ふたり、浮気な雰囲気なんだけど色事ぜんぜん始めず、ただ喰ってるだけ。ステーキやら麺やら中華なんか、喰うシーンがやたら多い、、そういえば、『恋する惑星』の登場人物たちもそうした感じであった。いなくなったパートナーとその人の愛の対象が気になり、それになりきることも時計と同じぐらい、カーウァイにはよく出てくるけれど、この作品も『恋する惑星』と同じように、やがてそのことから本当の愛の対象に気づいていくプロセスが表されている。時には、綺麗な絵を並べ立て、筋的にはなにが起こってるのかよく掴めないように思っていたけれど、カーウァイはそうしたセンシティヴな出来事を描いていたのか、とこのメロドラマを観て、なるほどとなる。
数年放置プレイしていたリヴェット、ドゥミ、ヴァルダ、観よう。わざわざリージョンフリーの再生機まで買った、安いのだけれど。
どれからか。未見で関心があるのから。ヴァルダは落穂拾いか冬の旅。ドゥミはローラか都会の一部屋。リヴェットは、アウト・ワンが入っているのかと期待していたら入っていないので、でも、12時間の上映時間はやはりちょいとキツイかな。地に堕ちた愛かデュエル。
筋的には字幕がないので最初にあちこちサイトでチェックる。筋はどうでもよく、カドラージュ、デクパージュ、モンタージュ、ショット、絵的なものがどうなのか、である。あらすじ、地に堕ちた愛はまさにリヴェット的であり、都会の一部屋もまさにドゥミ的である。特に都会の一部屋、筋的にハチャメチャである。
いつも行くカフェに中国人の品の良いご婦人と、8〜9歳ぐらいだろうか、息子さんが食事をしていた。日本語が全く分からなかった様子である。広東語を喋っているように聴こえた。中国の建国日に、なぜにと思ったが、暴動を避けて、そこにいたのかな。。ただ旅行で、そこにいたのだけかもしれないが。
金城が出てたんだ。。『天使の涙』、レオン・ライしか覚えていない。それも、当時の中国人の知り合いの子がいつも、いやというほどレオン・ライがいかに素敵かを語り聞かせてくれていたので覚えている。男性のアイドルはどうでもいいのだけれど、香港の歌の四天王はさんざん聴かせられたので今でも覚えている。『天使の涙』、観るのは三度目ぐらいだけど、今回が一番感動した。この作品を観る前にいつも『恋する惑星』を観てしまっていたので、どうしても『恋する惑星』を比較して意識してしまい、この作品が二番煎じのように見えてしまっていたけれど、いきなり単独で観たからか、今回は多様性に富んで見えて面白かった。孤独な二人、金城武とミシェル・リーの出会いとハッピーエンドに向かうかのような疾走感もよい。ミシェル・リー、とても綺麗だな。チャーリー・ヤンは最初観た時も二回目の時もかなり関心を寄せたと、彼女のこと全然覚えていないのだけれど、観るたびに思い出す存在である。『青春神話』のワン・ユーウェンとチェン・チャオロンってもうアラフィフなんだ、そりゃこっちも歳をとるよな。『恋人たちの食卓』でも恋人同士をやってたけど、このアン・リーの作品でワン・ユーウェンに関心をよせてしまったけれど、もうはるか昔になるのか。逆にこの人がたちがもうそんな年齢なのなら、レオン・ライはずっと年上のヒトなのかと思ったら、ずいぶん若いんだな。
カーウァイとミンリャンのこれらの作品、個を描きながらも香港や台北という都市のエナジー、その現実を描き切っている。
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