『サボテン・ブラザース』
虚構性を露わとさせテーマパークに連れて行く、という趣旨はこの頃からなのであり『ビバリーヒルズ・コップ3』ではそれがピークとなり、ビバリーヒルズ・コップをズタボロにしてエディ・マーフィをカンカンにさせたイメージであるが、思えば、こうしたセンスは『ケンタッキー・フライド・ムービー』からあるのであるランディス。それはいかにも能天気にバブリーになんでもありのエイティーズにフィットしている感覚であるが、しかしながらそのことは、ランディスの特質であるのではなく、マルクス兄弟、あるいはそれ以前のキートンからあるのであり、彼らからメル・ブルックスへと、そして現在までも続く、アメリカン・コメディの王道なのであること、なるほどなと唸らしてくれる。唸るのはランディスの放つ爽快感においてもであり、嘘とは分かってる世界でも、ブレヒトの異化作用ではなくして、ワクワクをいざなうこと、ランディスの手腕さすがとなる。ある意味、マジックを見せてくれる。
ブルックスの『ブレージングサドル』や『メル・ブルックス/新サイコ』、ジョン・ウォーターズの『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』を久しぶりに見たくなる。
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