『ヒメアノ〜ル』
前ふりが長い、というより、始まって30分以上もたってオープニングタイトルってのにまず驚いた。濱田岳の飄々とした人間味あるムードと森田剛のサイコパスなモードが相俟ってあり、佐津川愛美の素直に正直な心のヌードが心惹きつける。3者とも素直さがある。
濱田岳と森田剛、お互いが映し鏡、というよりは、吉田恵輔の多くの作品から察せられるように、肉親でありながら互いに気になりながらも疎遠がちになりながらもやはり惹きつけられるシンパシーというものが表される。今回は肉親ではないが、それに似たシンパシーがある。吉田恵輔は素直さが出せられるアクター(本人たちと知り合いではないのでそうかどうか分からないけれど、仲里依紗も麻生久美子も安田章大も堀北真希も松田龍平も根が素直そうなセンスを感じる)をいつもキャストする。サイコホラーながらも、森田剛に在るものはそれなのではないかと思え、一見ムチャクチャなサイコでありながらも、キャストの理由はそれであり、それがきっとこの作品のエモーションを牽引しているのではなかろうか。濱田岳と佐津川愛美のラブもよかった。ムロツヨシも凄まじく良い。
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