『スイス・アーミー・マン』、サンダンスでの評価があるけれど、たとえ国を超えて分かると言った普遍性があっても、サマーキャンプなどの記憶をもつアメリカ人、それもベックはルーザーやレディオヘッドはクリープなんかのヒットを体験した世代からのアメリカンの方がこの作品、より共感を抱く作品なのではないか、と思えても、孤独を訴える冒頭のポール・ダノと彼の前に横たわるウォール街にスーツ姿のダニエル・ラドクリフにはヒッピー、ヤッピー、ヒップホッピーと繰り広げてきたアメリカンのあらゆる世代にも共感を抱かせるアメリカならではのものが表されているように思えるのでもある。ジョージAロメロからの数多あるゾンビをも、エイティーズにもゼロ年代にもミレニアムしてるスーパーマンをも、楽しんだ世代、そしてもちろん、ハリーポッターを楽しんだ世代にも、それよりなにより、ピルグリム・ファーザーズから始まるアメリカンには、オナラとかウンチとかゲロとかイチモツとかかなりお下品なセリフが連発されていても、かなりに共感できるものが潜在する作品に思えるものであった。そういった感覚を共有させながら、ここのところアメリカ映画でずっと使われ続けているサヴァイヴァーというものもうそろそろ飽きられてくるかと思わせるのを避けさせながら、生き永らえる、というプロットに依るではなく、生きているという今此処にあるべき感覚を表し感じさせるもの、さすがダニエルズ、MV出身らしいセンスを発揮する。
この作品観てると、ゴンドリーなんかに影響を受けたのかなと思ったけれど、彼らの最初のMV観ると、もろインセプションしている。そういったテクが流行っていたこともあろう。最初の作品に作家の全てが詰まってると言ったりするけれど、Manchester Orchestraの"Simple Math"にはこの作品に通じるもの数多ある。
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