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2018年03月10日20:29

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冬冬の夏休み


『冬冬の夏休み』
  オズ ミーツ トリュフォーでは決してない。トリュフォー ミーツ オズである。子供と彼らが触れ感じ生まれゆる彼らの世界は淡々と表される。素朴なその世界は観察されるように、市井の言葉が掬い取られるように表される。そのように表されながらも、『トリュフォーの思春期』の子供だけの世界とも『お早う』の大人の世界と時折まじわりながらも別個に存在する子供の世界とも違うものであり、子供が触れ感じ生まれいずるその世界は大人たちのそれもまた深く関わっている。
  『冬冬の夏休み』に表される世界は信仰儀礼の世界である。そこは暖かみがあるのであり、決してミステリアスにしてスピリチュアルなものではない。儀礼社会は人間の側にあるものだからだ。
  信仰儀礼の世界はヒトの側にいつもあるもの、ヒトがつくったもの。だからこそ、そこには暖かみがあるのである。冬冬も婷婷も少年たちも、寒子もおじさんも、おじいさんもおばあさんも世界を建てている。観念とは暖かみがあるものなのである。観念化された自然と都市、そしてそこに生きる人々、生が育まれる。信仰儀礼はヒトによって形づくられる。



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