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2017年11月20日23:29

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ノーランとアロノフスキーの最初の方の作品


22作品ともモノクロしていて、主人公はひとりぼっち、でもって、ハナシのプロセスが内省的に表される。低予算映画的には、主観的なこうしたメソッドの方が、良好に予算削減的に効果ある。前者はハナシが進んでいき、やがて主人公を取り囲む状況が我々オーディエンスにも現前せしめる。我々は主人公の意識が構築されるのを視て聴き感じくるのであり、そこには不安も厭世観も絶頂感も幸福感もまるでミームとしてひとしいレヴェルに取り組まれているかのようなセンスあらわされる。錯乱させるものと錯綜感覚はノーランらしく、ラストショットに表されるもの- それはすなわち主人公が対峙し辿り着く意識の奥深いところにあるもの –を考えれば、ここで表したかったものを予算倍増して創りあげたのが『インセプション』だったのではないかと思わせるものありである。後者は最初から難行苦行に探求と模索へと向かうセンスがトコトン表され、そこに我々の意識は巻き込まれていく。安堵にしても逸脱にしても、どう終ろうとも、生きるという苦難に道しるべは常に指し示されている。快適なモンタージュにクリント・マンセルの活かしたリズム、主人公の薬を飲む反復がそこに効果付けされて気持ちいい。時には気持ち悪くもあり、リンチとキューブリックと鉄男と、でもってスコセッシを好きなアロノフスキーのセンスがビンビン伝わってくる。坊主頭の主人公とヒュージャックマンを考えるときエトセトラ、このリズムと難行苦行の在り方、これが予算が膨らめば『ファウンテン 永遠につづく愛』になったり『ブラック・スワン』になったりするのかとアロノフスキーに思いにけり。或る意味、彼のこの3作品、なんら変わりないものである。


   そして今回観た2つの作品、それは『フォロウィング』と『π』にありにけり。



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