『スキャナー・ダークリー』
いわくありげなキャストたち、即ち、ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、そしてウィノナ・ライダー、そんでもってヘンな作品は必ず出演をオッケーしその実力を発揮、興行成績を上り詰めらせるキアヌってのがオモシロし。ウィノナ・ライダー、ブリちゃんともども2000年代にはスキャンダルを牽引したけれど、このスキャンダルなオキャン、たしかにアクトの実力を持つのであり、ジョニデがアイ ラブ ライダーとタトゥーを彫ってバカをみたのも納得できるものであり、この作品でのそのタレント素敵であった。彼女の印象は、スキャンダルを起こす前の『セレブリティ』におけるノーラにしても、スキャンダル後の『ズーランダー』におけるカメオ出演にしても、そのアタマクルクルパーの役柄、スキャンダルが目立ってしまう。この作品でもラリッてる、そんな役柄。彼女の私生活のイメージをのっけている。けど、清純なとこ、と、かつての『若草物語』や『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』などの清楚なイメージもしのばせる役柄でもある。『17歳のカルテ』『シザーハンズ』『ドラキュラ』のクセありながらも独特の雰囲気は、アダルトになった彼女には無くなっているのは、彼女らしさが消えてしまっているようで、ナンダカだが、きっとふたまわりも素敵な役者になっているのでは、という、いい感じの演技である。彼女の他の、ダウニー・Jrもスキャンダラスなプライベートなイメージをここに持ち込んでいるし、私生活がスキャンダラスかどうかは知らないけれど、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』や『ラリー・フリント』とスキャンダラスな役を得意とするハレルソン、まさに見た目はこの作品、いわくありである。
いわくありげに監視されアイデンティティ失う社会での内面のことがあのスーツには表されているのかとか、現実と虚構の曖昧があのロトスコープ的な映像には表されているのか、と思ったりしたが、それはそれであるのだろうけれど、終盤はズドーンと気分が堕とされる、ってよりは、アルジャーノンに花束を的なセンチメンタルへと向かってゆく。ラブストーリー的なものに集約するのは、リンクレイター的な限界なのかな。彼が一番描きたかったのは、彼らしく、キアヌ、ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソンのバカ騒ぎな共同生活だったのかな。不思議さもいわくありげである。
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