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2017年09月15日18:25

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エブリバディ・ウォンツ・サム 2



リンクレイターは人を上手く描けるようになった、或いは、深いドラマを描けるようになった、というよりも、彼のそもそもの人物たちの表層を捉えるような観察眼的カメラアイが、人生というドラマを捉えるものに変化していったのであろう、と思われるのである。それは『6才のボクが、大人になるまで。』における少年のそれぞれの時代を描き取ること、さらに、その作品よりも長いスパンで恋人たちをフレームに切り取り素描するビフォア3部作によってもたらされたものであり、またハリウッドど真ん中でつくったジャック・ブラック物によって、ハリウッドナラティヴ的にクリシェする「その人物とは何者か?」を描き出すことと、彼自身の観察眼的カメラアイとをバランス的に上手くアッサンブラージュできた結果が、『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』なのである。表層を切り取る観察眼的カメラアイは、80年代から90年代にかけてのインディーズ映画の傾向であり、ジャームッシュやガス・ヴァン・サントにおいても表わされるものであるが、彼らにもまたリンクレイターと違ったフォルムとしての変化が年月の進むとき彼らの年齢が積み重ねられるときに表われてきている。その表層性はリンクレイターにおいては、主人公は彼を取り巻く環境と相対化できるなかで奥行きがもたらされてゆき、ユニヴァースをいつも捉えるジャームッシュにおいては、主人公が在る状況というユニバースから彼の内省するユニヴァースへと変化していき、『ブロークン・フラワーズ』の奥行きもたらし、明らかにドラグストアカウボーイ的バイセクシャルでポップなサブカルから始まったガス・ヴァン・サントは、より中立する状況を表わすことへの変化に、彼の奥行きの深度が『エレファント』や『パラノイドパーク』を通じて見えてくる。


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