熟女ファンは大喜びで観ているであろう『セシルのもくろみ』。「ストーリー」の愛読者の私も喜んで観ています。足の引っ張り合いのファッション界描いた沢尻のドラマや、ママさん社会で健闘する主人公のドラマのドロドロとちがって、スポ根的な爽やかさを感じるドラマである。
『時をかける少女』
ロリ ポップ ファンは大喜びで観ているであろう『時をかける少女』。「mer」の愛読者の私も喜んで観ています。最初に観たのが、『転校生』と『さびしんぼう』よりもずっと後だったので、そのときは、妙に奇妙な映画に思えてしまった。そうした記憶がある。今回観ると、涙目にえらく感動してしまった。一見、恋煩いをしたバカ少女のハナシにもみえる。されど、イメージは到来するものであり、年ごろになれば、やってくるもの。時間は過ぎ去るものではなく、やってくるもの、という台詞がこの作品にあるが、時間の代わりに、或いは時間と同じものとして、それはイメージに置き換えられる。恋心は訪れるもの、しかし決して虚となるものではなく、本当にあるイマージュ、それが写し移される。魂とは、スピリットとは、そうして宿るものなのである。恋心というよりは恋煩い、『HOUSE ハウス』は少女の病んだ心が皆を破壊させたが、『時をかける少女』のわずらいもまた普遍なもの、そして、より共感をもてるものとして表される。雪山のエスタブリッシュシークエンス、出会ったそのモメントにイマージュは表される。それは永遠となる。
それがあるゆえ、終盤の理科室でのふたりが活きてくるが、描き方だけではなく、音楽もまたよかった。『息子』における松村禎三のインストもとても印象的であったが、この作品の松任谷正隆のインストもとても心に残るものとなる。
『時をかける少女』P.S.
輪郭にモヤモヤがあったりと、当時的には、合成との折り合いが悪いのだけれど、スナップショット的なものには写真たる普遍性なるもの現出させ、ノスタルジーとはならぬ現在進行形、決して色褪せないヒューマンなる姿として露となる。手作り感、そして写真の顕われ、心にとても触れる。
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