『エニイ・ギブン・サンデー』は凡庸なつくりだったな。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などは好きであるが、急進的というか、なにかかなり偏った見方で史実を捉えるセンスにコワさを感じたりして、あまり観ようとしなかったオリバーストーンであるが、最近は関心が少々向いてくる。『ブッシュ』はブッシュを糾弾する作品かと思ったら、普通に家族をもち普通の生活をする彼が表わされ、誰しも陥る出来事あらわされると聴いたので、これは観てみたいかな。『JFK』とか『ニクソン』とかそんなのばかりだけなのではなく、史劇『アレキサンダー』もやっているんだね。もっとも、史実に対する彼の視点としてのそれなのだろうけれど。『ウォール街』は確かにおもしろかったしNHKでやってたアメリカの歴史ドキュメンタリーも楽しませてもらった。最近はなにをしてんだ?と調べると、次作は『スノーデン』。笑った。やはり、ストーンである。
『1941』と『ダーティハリー4』の大団円はどちらも遊園地を舞台にしたものだけれど、前者は自己パロディ、というか、未確認飛行物体的ブロックバスターであり、後者はマックス・オフュルス的フォーマリズムであるが、共通するものはないけど似ているものをどこか感じる。
久しぶりに観る『ダーティハリー』には驚いた。イーストウッドはシーゲルに比べてまだまだである、と思ってしまった。イーストウッドはオーディエンスに迎合するのか、ちょっとセンチメンタルすぎる。シーゲル、いろんなエピソード盛りだくさんに詰め込んでもスッといく。ハリーの本能もスッとこっちに受けいれられる。スコーピオのあの根拠もなくわがままで、いやらしく卑怯なオトコ、現代ではなんで描かれなくなってしまったのかと不思議になるぐらい、昨今の事件にあるものを感じてしまう。
イーストウッドもハリーのイメージついちゃって大変だったらしいけれど、スコーピオを演じたアンドリューロビンソンもスコーピオでついてしまったイメージでその後、その払拭に大変だったらしい。それぐらい、スコーピオは強烈である(そして、その表現が凄まじくうまかった)。彼にあるもの普遍的であり、現代のビョーキにも必ずあるものである。
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