*『ナバロンの要塞』(The Guns of Navarone 1961;J・リー・トンプソン)購入したので観る。レンタル落ちである。おもしろかった。この金字塔的作品、初見である。ハリウッドが最もハリウッドらしかった30〜60年代の誉れ高い作品である。音楽はディミトリ・ティオムキン、まさにハリウッドである。任務執行までの間の出来事それぞれに感動のドラマがある。そこがいい。不自然ではないその流れ、オールスターキャストのそれぞれの魅力を遺憾なく発揮、こちとらも没入してしまう。赤狩りによってハリウッドを追われた脚本家カールフォアマンのホン&製作による作品、それゆえホンを忠実に具現化したものであろう。ジャックベッケルやロベールブレッソンのように黙々として任務執行へと向かうのも緊張感をもたせよいが、やはりハリウッド映画、ヒューマニズムを掻き立てるような出来事が過程で生まれる、オーディエンスに満足感をもたらすものである。当時的に流行でもあろうファムファタールを忍ばせたり、と当時的なハリウッド映画の約束事も入れちゃったりしてみて、で、そのパターンに慣れている当時のアメリカをはじめとしたあちこちのオーディエンスは無意識なる安心感ももたせられであろう、と、なるほどとなる。
ps
ホルムズ海峡のこともあって、なにか観ようかな、との思いも芽生えたような気がする。まー、トランプのやらかしちらかしは反対ではあるが。思えば、『ナバロンの要塞』の時代はまだ勧善懲悪がはっきりしていて人間の思考も複雑ではなく、アイゼンハワーがヘラヘラ笑っておけばいい時代の方が、ヒトの権利の抑圧を別にすれば、全体的に殺人も少なく平和だったのかな。複雑になればなるほど時代的メンヘラも増えてくるのかな。
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