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2023年10月05日12:04

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君と歩こう


君と歩こう、おもしろかった。かつて観たときはユーモア満載の印象であったけれど、今回はそこかしこと日本のイシューが見え隠れ満載となる。両親の自殺の背景にそれがなにかは具体的には語られなくとも様々な日本の問題を想像想起させるし自殺そのものもまさに問題として映される。友人たちとの距離感にも無関心が表され、孤立化そのものが日本という、西洋に比し押しくらまんじゅうのように密着する関係性を持つ圀がこうなっているという現状イシューを切実に表わされている。

マスクが表される。茜色に焼かれるの皆がしているマスクはどこにでもあるドラマという普遍性を妨げるのでは、将来の時代にそうすることで作品が廃れてしまうのではとけっこう驚きであったが、どこにでもあるという点で言えば、コロナ感染ゼロと言っていたノースコリアでだって世界中あちこちどこにだってあってないことはない出来事だし、まさにその時代を映しているわけだから正解なのであるなとなるも、マスクそのものは本作から石井裕也は出していたのだな。マスクがなんとなく石井裕也印にも感じられてしまう。

ハラがコレなんで、作中で「粋だね」というのがやたらあったけれど、そのレヴューで、作者は粋って言葉の意味をそもそも知ってるのか?と怒りの意見がたくさんあったが、茜色に焼かれるではその言葉がたしか頑張ろうとして表されていて、そして本作では、逃げろ、走れなのだな、と、石井裕也的にはそれらは応援賛歌としての言葉なんだな、となる。時代の渦中にいて、過酷さや時代というものは執拗に追いつき捕まえにくるけれど、どう対峙するかというよりもどう掻き回すかの創作姿勢が石井裕也には伺えられる。




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