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2022年11月27日11:45

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愛と平成の色男


Y●uTubeの愛と平成の色男を観る。愛と青春の旅立ちや愛と哀しみの果てに似せてパロディるタイトルだけれど、社会風刺しているってよりも、エッセーに感じられる。のようなものが落語のエッセーだったように。不倫は文化にも似た石田純一のモノローグやエイティーズのネオン彩る都会の街なみや夜景に、これがエッセーであることか語らしおん。主人公はアルトサックスも吹けばホラも吹く。バブルが弾ける前の淡い夢物語にも感じられるものの、この時点でこれもいつか弾けなくなるとはそこまで思っていなかった当時だし(もしかしたら先を見越していたのかもしれないモリタであるが)、それはないと思うけれど、それでも、架空の恋愛話、トレンディドラマの如しのハナシ、落語と同じような噺、そう、ホラ、それへのエッセーに思える。いろんなジャンルに手を伸ばす森田を小林薫が、もっと落ち着いて、と告げると、森田は怒ったらしいけれど、どんなにジャンルをひろげても、彼らしさの、プラスティックな泥臭さ、人間臭さは新人類が放つ異臭として、そのテクスト、織り成される。色男のエッセーというより恋愛のエッセー、というより架空の都市空間である東京のエッセーであろう。 トレンディにクリスタル、タクシーチケット、芝浦ゴールド、濃い眉毛、ハウスマヌケやボディコン、ソバージュ、千堂あきほが満載の時代だった。タバコの煙と酒の香りとジャズが奏でられ、至れり尽くせりのダンディズム、不埒だからではなく真面目だからモテる。森田芳光らしく三段法(だからといって、弁証法ではない)が表され、本作では別れと出会いによる三段法、ついには主人公、職を辞してしまわなければならぬ。 されど、ノマドでアキラでスキゾでアサイなエイティーズ、主人公の自由は決して奪われることはない。

この作品、取り寄せようとしたけれど、廃版なのか、できず、だから観れてヨカッタ。



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