エッシャー通りの赤いポストおもしろかった。あんな事件があったから、この子もかなこの子もかな、あの子ともかなこの子ともかな、とモンモンとしながら観てるも、そのモンモンを吹き飛ばすぐらいの爽やかさが弾ける。辛気臭さという爽やかさ。なんか園子温は、そうした爽やかさが弾ける感じがする。なにが線でなにが点でなにが面か、このエッシャーの反復では掴めなかったけれど、オーディションまでのプロセス、時空間がいったりもどったりのミニマルなリズム、そこらへんは、疲れていたせいかちょっと観ていて辛かったけれど、安子の登場はガラリと雰囲気を変え、また美人でもあったので感心がいく。この子ともうひとりの子はやはりワークショップでも光っていたからのチョイスなのかな、やはりなにかが違う(そしてもうひとりの女性も。三人とも何かを背負っている、というか愛する人の死を抱えている)。最終盤の大団円がやはり胸をすく。観たことないけれど初期のエナジー、初期の詩的言語、初期のメッセ記号が華開いてるかのよう。ラストの渋谷、分からないけれど、あの警官がやらせであっても、どっちであっても、そこに映るのは事件だ。
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