『飛べ!フェニックス』
かなりおもしろかった。新鮮でもあった。最近の映画で衝撃的なラストと宣伝であっても、映画の規制があって表現に限りが出てきたり、映画の物語のパターンも類型化してきてるからか、そんなにいひょうを突くものではないけれど、この作品に出てくることは、ラストというでなくところどころあちこちにあるエピソード、人間の愚かさや恐ろしさはあり得るセンスで出してきて、おもしろかった。人間ドラマとしてもおもしろい。ただ、砂漠に取り残されたにもかかわらず、みんなそこそこ元気なのはヘンに感じたりもしたけど、それも逆に、砂漠で狂気におちいるよくあるパターンじゃなくって、それはそれで、よい。アルドリッチのマッチョイズムからすればヒトはそこそこタフだと表すことは、ありえることではある。でも、アッテンボローの狂気にも感じる笑いは、さすがに何がジェーンに起ったか?のアルドリッチらしく、喜劇と悲劇がまじ合うような何とも言えないエモーションに満ちる心理を表している。脱出劇のスペクタクルとしても人間ドラマとしても、そしてトラジコメディとしても、飽きさせない作品。アルドリッチの特徴の一つとして、ある目的のため、それで集まってきたわけではないけど、そうせざるえない人々の団結が表されているようにも思える。マッチョな作家性はそうしたとこあるのかな。ヒューストンもそうしたところある。ハワードホークスもそうしたろころあるが、ホークスよりもふたりの表す人物たちはダーティーガイズな感じである。そのぶん、マッチョな部分だけではなく、愚かさや弱さが人間らしくある。
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