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2019年09月13日14:32

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ひとひらの雪


『ひとひらの雪』
写真週刊誌の見開き〇〇が脱いだ的に言えば、津川雅彦が脱いだ、という感覚の作品である。津川の部下の岸部一徳のセリフで、ポストモダンだけど、やりすぎるよ、っての、あまりにもエイティーズっぽいなとなるも、建築の世界からポスモは出てきたのだから、その業界の者同士が飲み屋でやる会話とすれば至極当然ではある。でも、この当時の現実逃避型なところで言えば、スキゾなスケベーの津川は大きくくくってポストモダンなセンス、時代と呼応している。事務所もかまえる建築家だけれど、仕事はちゃんとしているのか、と思うほど、愛飢え男ばかりが露出するけれど、それがテーマなのだろう、それはそれで映画的描写である。そして津川のキャストに合っている。愛することから生まれる虚無感は、渡辺淳一的なものなのかもしれないのだけれど、津川だからこその大きな目玉の情けなくそして愛嬌があるところの表現力である。対象a的な特定されないモノとして在る欲望のあり方、ラストシークエンスの誰も座っていないところに愛する、一緒に暮らそうと連呼する津川、スキゾ的だな、となる。秋吉久美子も沖直美も匿名aでしかない哀しさを、情動の対象として美しく具現化している。



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