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2018年10月06日01:13

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溝口健二の記録/竹山ひとり旅


福岡市はあまり台風にぶつからなかったのだが、今回はなんだか嵐の前の静けさが漂っていて怖いな。元寇の時の嵐って、こういったものだったのか。

絶筆になるかもしれないから書いておこう。しかし、昭和に関心がなくなりつつあるから、あまり書けない。

『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』
シンドーは師匠をリスペクトして田中絹代の長回しをしたのか、告白よかった。表情、エモーション、全てを写し取る。溝口は芸事のヒトだ。真摯に向き合いやってきた、新藤兼人は芸事の精進を、そのマスターをしっかりと捉える。

『竹山ひとり旅』
冬だから、しばれるのー。辛いこと、悔しいことが押し寄せる作品かと思っていた。でも林隆三のキャストは違和感あった。観て行くと林隆三の存在理由が分かる青春モノである。乞食もまた今や廃れて文化のように、大道芸とともに昭和を切り取って行く、しかし、ミュージシャンとしての側面はあまり伝わってこんなと思ったも、その生き方がセンスを産ませるのであり、この作品のミニマリズムのような反復運動には、ミュージックが確かに奏でられているんだ。味わいがある、人間がユーモア持って表される。大島組の3人もうまい配置で置かれている。殿山とトボけた感じで歩いて行く後ろ姿、素晴らしかった。賠償の左顔のショット、美しかった。銀幕だ。辛いこと、悔しいことが押し寄せるはなく青春だ、と先に書いたが、後半は辛さ悔やみが出てくる。最初から、その気持ちは描かれていたのである。辛さ悔やみ、それは僕らの思うものも変わりないもの、モンタージュの流れと津軽三味線のミニマルなサウンドとともに映画の反復運動に織り成される。シンドーの切り取りと配列は音楽を、精神史として奏でている。精進が竹山の芸事を生んでいる。
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