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2018年08月18日08:27

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溝口と武蔵と前進座


へー、溝口にも宮本武蔵があるんだ、と知りグーグると、なんとも酷評、でもって抱腹絶倒らしい。こういった世間から相手にされない呪われた映画は気になるが、製作されてから50年経っても、カイエからも映画芸術誌からも再評価もされていないのだからますます観たくなる。抱腹絶倒とは言っても、武蔵をエノケンが演じ、小次郎をロッパが演じたというわけではない。前進座である。
前進座といえば、吉祥寺に行ったら、ほーこれが、中村梅之助を生み出した前進座かと興味をもって劇場建物を見ながら素通りしたり、或いは山中貞雄の『人情紙風船』の粋な演技の中村翫右衛門と河原崎長十郎といったことでしか馴染みがないけれど、数ヶ月前、たまたま石田ひかりが司会する日本芸能を紹介する番組で、中村翫右衛門と河原崎長十郎を特集してたの観て、彼らの演技の特徴あり様ををほほほーと垣間見れたので、以前より関心をもてるようになっている。ところで、なんで溝口健二に宮本武蔵があるのかを知ったかと言えば、山本薩夫と今井正が協働で興した独立プロの映画作品に、山中貞雄の『人情紙風船』でしか知らなかった映画作品以外のものがあり、そこから前進座の他の映画作品を辿っていったからである。

60年代は黒澤プロ、今村プロ、若松プロと様々に独立プロダクションが多くスタートしていくわけだけれど、その前は独立プロは至難の技だったと聴いている。そうした時代に、ヤマサツと今井は独立プロダクションを興している。新藤兼人らの近代映画社とヤマサツと今井らによる新星映画社は1950年に出発させたようだから、大手ではできないものを作ろうという気概そのものが面白さを感じさせてくれる。今井正の『どっこい生きてる』や山本薩夫の『箱根風雲録』気になる。


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