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2018年04月17日23:20

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散歩する侵略者

長らく観ずにいたからか、今回の作品、色眼鏡つけずに観れたのだろうか。面白かったし、唸った黒沢キヨピー。ラストの長澤、愛の概念の喪失による悲劇性なのだろうか、それとも、この世界の愛の回復を待っているのか。それとも、愛そのものがこの作品に表されていたのだろうか。思えば『回路』もまた愛を描いた作品であったし、どの作品もそれが多分にある。あの『カリスマ』も愛の世界の回復を願うような作品だったと記憶する。『散歩する侵略者』面白かった。

ヒューマンコメディ的なところも多くある。キャプラをも連想させる。キヨピーが信奉する溝口的なもの、この作品では前半に多々あらわされるが、光石研の概念を奪うシーン、波のような映像と音楽にミゾグチが顕著に表される。黒沢清が好きなアメリカ映画も多分にオマージュがモロに出ている。この作品、ある種、70年代までによくあったパニック映画的に、ディザスターのなかで愛を成就する男女があらわされ、長谷川博己で言えば、これも70年代までのパニック映画、或いは数名のアンチヒーローが活躍する戦争アクションで、中には一人いるような、ずっと曖昧であり続ける奴が、ラストはカッコよく仲間を助けるために銃撃戦をして死んでいくような、そんなアメリカンなものを引き継いで表していた。彼の指を向けるラストショット、荒野の7人のコバーンを引用か。


世界のクロサワはゴダールと同様に、いつも思いっきりシネマする。



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