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2017年09月29日16:23

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マップ・トゥ・ザ・スターズ


『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
 ヒッチコックがオスカーとはほとんど無縁だったように、クローネンバーグもまたリンチと同じように、グロテスクなまでに縁がないけれど、そんなにオレを無視するなと言わんばかりに、ではなく、ハリウッドを射程にして皮肉もって、賞狙いのようなセンチメンタルで運命的なラブストーリーを生んでいる。彼が得意とするサイエンスはDNAとしての社会遺伝子構造として表され、より運命論としての方に嗜好していきながら、彼が得意とするマテリアリズムに対する批判は、サイエンスなマテリアリズムのハリウッドを舞台に展開される。近親相姦やエトセトラ、とハリウッドが使い古したクリシェと登場人物たちは言うが、そんなゴシップ的にしてゴシックなクリシェをそこはかとなくこの作品に起こる出来事に滲みこませる。傷が表される。悪魔の血によって契約された身体、これもまたクローネンバーグの特徴だ。『イースタン・プロミス』のTattooが刻まれるヴィゴ・モーテンセンの身体のように、『ザ・フライ』のジェフ・ゴールドブラムのように、『ヴィデオドローム』のジェームズ・ウッズのように、『裸のランチ』のピーター・ウェラーのように、ワルが浸食していく。ミア・ワシコウスカの身体には『戦慄の絆』の双子のように、『イグジステンズ』のゲームを講じるカップルのように、或いは『クラッシュ』の傷だらけになるオトコとオンナたちのように、“I’m Bad”が浸食していくのだ。このワルに“影響されるもの/身体を蝕むもの”と“本能的なもの”の同一性が表される。外から刻印されながらも主人公に潜在している超越したパワーそのもの- Body -が、彼/彼女を自己破滅へ、或いは快楽を求める域へとアラベスクに昇天する。

  これはマコーレー・カルキンくん、ハーレイ・ジョエル・オスメントくん、ディズニーチャンネルから生まれたスターたち、そしてゴシップまみれになり堕ちた天使たちからの呪怨なる呪音にも思えるクローネンバーグでもあった。

P.S.
ミア・ワシコウスカは『キッズ・オールライト』のイメージが強いから、清純なものをみていたけれど、でも、アリスはティム・バートンというだけでビザールだし、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のクレイジーなもの、それに『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のゴシック、そうしたものを嗜好する彼女であることが分かってきて、恐れいってる。てか、クロエ・グレース・モレッツにしてもクリステン・スチュワートにしても栗山の千明ちゃんにしても、オリヴィアデハヴィランドやグレースケリーしていられない、ハリウッドの傾向がある。ミア・ワシコウスカはそうした傾向にナチュラルにのり、それにプラスして、彼女の他の女優とは違った個性を出しているのであろうかな、と思える。それにしても、エーユーにしてもソフトバンクにしても、かつての日本人が嫌っていたこれみよがしにアメリカ的な宣伝ぶるまいが今や罷り通るのは、やはり感覚的に大きな変化があるように思える。ところで、希望の塔はいろいろ取り込み、アラベスクに構築され、かつて二大政党と思い描かれた総ては、ゴクドー、、失礼、極右に向かうのだろうか。




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