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2017年09月15日18:24

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エブリバディ・ウォンツ・サム 1

◆『エブリバディ・ウォンツ・サム!!_世界はボクらの手の中に』
  リンクレイター、ただのコメディではない。やはり只者ではない。同じようにハリウッドと他を股にかけるガスヴァンサントの陰なる空間に対して陽ってわけでなく、インディーズ出発者のなかでも只ではすませない。このセンス、ジョンランディスとPTAの間でもなく、、、とにかく空間はなく、そこには常にアクションをうむ。
  主人公の男子はマット・ディロン似であり、彼のお相手の女性の方はリー・トンプソン似である。描かれるエイティーズに相応しい。かつては、誰とも知らぬ人物たちが選び出され、むしろその発話のシニフィエが会話劇の構造の巧みさによって紡ぎだされ、それがリンクレイターのエクスペリメンタルな映画性のオモシロさ生んでいる感じあったけれど、年を重ね作品も重ね、彼の人生の深みがこのドラマに余韻あるもの生み出している、そうしたドラマとしての深みを感じる。それは10年ごとに更新されてきたビフォア3部作に呼応するもののように思える。内面のエモーションと内省に、主人公ジェイクが言うシーシュポスと野球が重なるハナシが合わさるものある。情景、とてもいい。ジェイクとカノジョの関係に生まれるもの、とても優しい。チームメイトとのエピソードもまた、それぞれの人としての造形深め、ステレオタイプにも喜劇調でもなく、見た目だけでなく中身もこういう人はゼッタイいるいると、これまでのフィロソフィカルなものが先走ってしまっていた会話劇を脱し、主人公をはじめとした登場人物たちの人生を輝かせる。


P.S.
ほとんど誰もが大学生、というか20代には見えなかったけれど、70年代80年代に続き90年代を描くときはリンクレイター、「ビバリーヒルズ高校白書」へのオマージュも表わすのだろうか。『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』、ワイルドで根拠のない自信、とてもアメリカンしていて、でも、この淡々としながらも凹凸あるおおらかなリズムつくるところ、やはりアメリカンに繊細さ出しているもの、リンクレイターである。ラストの、教授の黒板の文字に応えるかのようにドリームに入るラスト、ちょっと子供じみているけれど、この朗らかさは、アメリカンも含め皆が忘れているものなのかと思える。アメリカンドリームを描いているけれど、我々が思うアメリカンドリームではないなにかなのかな、そう思うのである。

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